【日本初】「二時間耐火の完全木造5階建て住宅(2×4)の建築」に着手 大阪府|富士工務店株式会社
当社は大阪府豊中市において、日本初となる※ 二時間耐火を叶える完全木造5階建ての住宅建築に着手しましたので、お知らせいたします。
当社は、大阪府豊中市において、5階建て一般住宅の建築を請け負い、二時間耐火を2×4工法でクリアし、コスト面、安全面、環境配慮の3点においてメリットを提供。この二時間耐火完全木造住宅で5階建て建築はエ日本初となる。尚、完成時期は2019年11月を予定。
※一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会調べ
背景
都心部に多い防火地域などで大規模な建築物を建てる場合、建築基準法で4階建てまでは1時間耐火構造、5階建て以上は2時間耐火構造にしなければならないと定められている。この耐火構造にするためには、柱などの部材は国が定めた耐火性能試験にクリアしなければならない。木造における2時間耐火試験では、燃焼時間が2時間、放置時間が6時間となる。試験の時間を1時間耐火よりも長くする理由は、より高層な建物では上階から地上までの避難に時間がかかるため、火災に耐えられる時間も長く必要という考え方です。これまでの部材では、1時間耐火構造の試験をクリアした木質部材は存在していたが、2時間耐火をクリアしたものが開発され、本建築でもこの技術を用い、着工する運びとなった。
RC造ではなく木造で建築するメリット
1 長寿命化
RC造の老朽化問題は日本各地で具体化しており、木造の方が長寿命を実現しやすい。加えて、鉄骨造やRC造に比べ、軽量で建築できるため、直下型の地震にも強く、地震大国である日本の高層建築物として今後木造高層住宅が普及していくことが考えられる。
2 コストメリットが大きい
鉄骨造・RC造の建築物と比べ、固定資産税がお得になります。また、本建築は耐火建築物であり、火災保険の費用も高くならないことが大きい。
3 環境配慮
材料製造段階でのCO2排出量が少ない。鉄は石を2000度で溶かす、セメントは砂を1000度以上で焼くなどの工程が必要だが、木材であれば、ほとんどCO2を排出することなく、製造できる。